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すれ違いと追い越し

   マラソンブームと 言われていますが、私が走り出した2003年と今とを比べても、すれ違うランナーの数はそれほど変らないように 思います。

すれ違うとき、気の利いた人や、余裕を持った走りをしている方は、 手を挙げて会釈してくれたり、「こんにちはー」と声を掛けてくれます。 時間を計っているためなのか、余裕のないランナーはこちらには全く意を介さない ような表情ですれ違っていきます。

私は声をかけられるとうれしいので、走り始めた頃は自分から声を掛けていましたが、 自分が声を掛けても返事をしてくれない方は結構多く、いつしか自分から声を掛けることは しなくなってしまいました。

土曜日に手賀沼の遊歩道を、ある程度決まった時間に走っていると必ず出会うおじさんがいます。 ここまでよく会うと、多分むこうもこちらの存在に気付いていて、きっと「おっ、今日も来たな」 というぐらいに思っているのでしょう。

では、同じ方向に走っている場合はどうでしょう。私は「とにかく長距離」を「とにかくゆっくり」と 心がけているので、抜かされることが多いです。それでも、手賀沼のような整備されたコースで、 追い越されたり、追い越したりすることはあまりありません。 3時間走ってて、多くて2人ぐらいと言ったところでしょうか。

この「追い越し」の場合、すれ違う場合とは多少感情が異なります。 ちょっとした敵対心が生まれるのです。追い抜いていく相手が 中央学院のロゴが入ったTシャツでも着ていない限り、「くそっ」という気分になります。追い着き、 スキあらば追い越そうとするわけですが、そんな企みは体外失敗に終わります。当然のことですが、 相手と自分では走っているコースも、距離も違います。自分は走り出してから2時間経っていても、 相手はまだ30分しか走っていないかもしれません。 実力も違うし状況も異なる相手と張り合うことの無意味さに気付いたのは、 走り出して半年ほど経ってからでした。とにかく自分のペースを心がけ、 つまらないことに心をかき乱されることがないように訓練できることも、 ランニングで得ることのできる大きなメリットかもしれません。

(そうは思っても、ランニングに慣れていない人は、実際に追い越されたときにこう思ってしまうのです。 「追い着ける」と。でも無理です。無理して追い着いても、自分で設定した距離や時間を達成できないまでに 疲労してしまいます。追い越し返しても、再び追い越し返されます。そして、タチの悪いランナーと思われるか、 ビギナーだと思われてしまいます。走る者同士、コース上では妙な感情を持たないように、 互いに大人になりたいものです。)

暑さと汗                  夜に走る楽しみ

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