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暑さと汗

   人間の体は、暑い所に出ると汗をかきます。 これは、環境につられて体温まで上昇してしまうことを防ぐために行われる防御反応です。 なぜ汗をかくと体温を下げることにつながるのでしょうか?

水は蒸発する際、大量の熱を奪って舞い上がります。 水1gの蒸発熱は540cal/gです。これを多いと見るか、少ないと見るかですが、 私は多いと思います。水で腕を軽く濡らし、扇風機の風を当てると、とても涼しく感じます。 これは腕についた水が1g蒸散する度に、腕から540cal/gの熱を奪っていくためです。

勘違いされる方が多いようなのでまとめますと、
「濡らしたから温度が下がる」ではなく、
「濡らした水が蒸発する際に熱を奪ってゆくから温度が下がる」こっちが正解です。

打ち水をしてしばらくすると、涼しくなったように感じるのも、 撒いた水が蒸散する際に地面から熱を奪っていったためです。 「汗をかく」という、暑さに対する体の反応は、 この水の蒸発熱を利用した機能だったのです。人間の体というのは実によくできています。

さて、非常に暑い環境に長時間さらされると、体はその環境に慣れようとします。 これを暑熱順化といいますが、冷房の効いた部屋に長時間いたりすると、 たまに外出した際などに体がビックリしてしまい、温度変化についていけず、 バテてしまったり、ひどい時は熱中症になってしまったりします。 暑熱順化が進んでいない7月に、8月よりも熱中症患者が多く出るのはこのためです。 暑熱順化が進むと、暑い中で運動してもバテにくくなったり、 心拍数がそれほど上がらなくなったりします。でも、無理は絶対禁物です。

自分の体の特性をよく把握し倒れない範囲でランニングを楽しみましょう。

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