Home > パニック障害 トップ > 顛末@ 発端

パニック障害の顛末@ 発端

−     2011.12.11〜2012.2.9     −


◆ 【初めての発作】 2011.12.11〜12.12の間の深夜 ◆
    2011年12月11日から12にかけての深夜、 一度布団に入ったら、朝まで目が醒めることなどほとんどあり得ないはずの私が、突然目を覚ましました。  「一体何時なんだろう」 などと考える間も無く気づいたことは、

異常に激しい心臓の動悸

一体これは何なんだ? ヘンな夢でも見ていたのかな....
そのうち落ち着くだろうと思い、そのまま横たわっていましたが、いっこうに収まる気配がありません。 
そうしているうちに、手足からジワリと汗が出てきました。
真冬のことです。 暑いからではありません。
どう考えても様子がおかしいと思い、ムクリと起き上がりました。
すると今度は、頭から すーーー っと血の気が引いていく感覚に襲われました。 気が遠くなりそうです。

これはヤバい! ぜったいヤバい!!

    慌てて電気をつけてカミさんを起こしました。 その場で1〜2分間様子を見ましたが、 症状は収まるどころかひどくなるばかりです。 救急車を呼ぶことにしました。  カミさんが119番通報し、私は寝間着の上から上着を着て1階に降りて座敷に座り込みました。

このまま死ぬかもしれない

と思い、もしもの時のために、会社の電話番号と実家の電話番号を、その辺にあった紙の切れ端に書いて残しました。
ペンを持つ手が震えだし、やがて全身がガタガタと震え出しました。
意識が遠のくような感覚は続いていましたが、思考や行動は割としっかりしています。

    救急車が到着しました。
救急隊の一人が担架を持って家の中に入ってきましたが、私は一人で立ち上がり、歩いて救急車に乗り込みました。  カミさんは同乗しませんでした。 生後四ヶ月の乳飲み子を抱いて、玄関先で見送りました。 
ようやく見つかった受け入れ先の病院は、柏市内でもヤブ医者揃いで有名なK病院です。  心配になりましたが、行くしかありません。 
K病院までの道のりの半分を過ぎた頃、震えが治まってきました。 時々、 「あれっ?」 という感じで 震えが止まってしまいます。 しかし引き返すわけにもいかず、そのまま病院に入りました。  早速心電図がとられましたが、異常がありません。 医師は怪訝に顔をして、 「どこが苦しいの?」  と聞き返します。 私は症状を訴えますが、首を傾げるばかりで、近くにいた看護婦からも、 ケラケラと笑い声が聞こえてくる始末。 落ち着くまで横になっていてもいいと言われ、 ベットに横になっていました。 心臓の動悸はすっかり収まっていましたが、 私は重大な心臓の故障を疑いませんでした。 
薬剤師がクスリを持って来ました。
渡されたのはロキソニンです。 

「はぁ?」

と思わず声を出しました。 薬剤師が申し訳なさそうに、 「発熱前の動悸だから解熱剤を出すように医師から指示があった」  と話しました。
((だからといって、ロキソニンはないでしょ。)) と思いましたが、申し訳なさそうな薬剤師を前に、 無碍に断るわけにもいかず、ロキソニンの入った袋を持ってK病院をあとにしました。 

    帰宅したのは午前5時頃。 そのあとは一睡もできませんでした。  この日は一日休みをとって家に居ましたが、体に変化はありませんでした。


◆ 【常態化の開始】 2012.2.9 ◆
    それから二ヶ月が経とうとしていた2012年2月9日。  私は、 「あれは一体何だったんだろう」 と思いながらも、  「きっと疲れているんだよ」 と言ってくれる同僚の言葉をそのまま受け容れ、自分でも、  「気にすることはない」 と忘れかけていました。 

    そんなある日、私は仕事でFAXを送ろうと、機械の前に立っていた時です。  あの、気が遠くなるような感覚が襲ってきたのです。  私はすぐに席に戻り、落ち着くまでおとなしくしていましたが、この時、  「何か病気を持っているかもしれない」 という不安が確定的なものになりました。
その翌日も症状が出ました。 日中に一回、帰りの電車でも一回、気が遠くなるような感覚に 襲われました。

心臓か、脳の病気かな....
翌週早々に医者に診てもらうことにしました。




                

Home > パニック障害 トップ > 顛末@ 発端
inserted by FC2 system