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        No.0012(DBA)
        リスナ管理コマンド(lsnrctl)を少しだけ使ってみる

■環境
  □OS: Windows XP Professional SP3
  □Oracle: Oracle Database 11g R2 (Standard)
  □OSログインユーザ: ORA_DBAグループ

■経緯
  リスナーはOracleインストール後にNCAで構成後、自動起動に設定するので、手動で起動するとか停止するということはほとんど行わない。
  しかしlsnrctlコマンドの存在ぐらい知っておかないと、Oracleのベテランの先輩とかにだいぶんバカにされたりするので、 知っておいたほうがよい。
そうでなくても、リスナーの状態についての詳細情報を得ることができるコマンドなので、こんなのが「ある」ことぐらいはおさえておきたい。

■実験
  1. コマンドプロンプトを起動する

Microsoft Windows XP [Version 5.1.2600] (C) Copyright 1985-2001 Microsoft Corp. c:\>



  2. lsnrctlを起動する(スペルに注意)

c:\>lsnrctl LSNRCTL for 32-bit Windows: Version 11.2.0.1.0 - Production on 05-5月 -2011 01:44:55 Copyright (c) 1991, 2010, Oracle. All rights reserved. LSNRCTLへようこそ。詳細は"help"と入力してください。 LSNRCTL>



  3. リスナの状態を確認する。現在はリスナが開始している状態 (リスナ名はご自身の環境に従い読み替えてください)

LSNRCTL> status (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=)(PORT=1521))に接続中 リスナーのステータス ------------------------ 別名 DICLSNR バージョン TNSLSNR for 32-bit Windows: Version 11.2.0.1.0 - Production 開始日 05-5月 -2011 01:43:05 稼働時間 0 日 0 時間 1 分 56 秒 トレース・レベル off セキュリティ ON: Local OS Authentication SNMP OFF パラメータ・ファイル C:\oracle\ora11gr2\network\admin\listener.ora ログ・ファイル c:\oracle\diag\tnslsnr\717a10\diclsnr\alert\log.xml リスニング・エンドポイントのサマリー... (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=717a10)(PORT=1521))) (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(PIPENAME=\\.\pipe\EXTPROC1521ipc))) サービスのサマリー... サービス"oradic.dicdic.local"には、1件のインスタンスがあります。 インスタンス"oradic"、状態READYには、このサービスに対する1件のハンドラがあります... サービス"oradicXDB.dicdic.local"には、1件のインスタンスがあります。 インスタンス"oradic"、状態READYには、このサービスに対する1件のハンドラがあります... コマンドは正常に終了しました。 LSNRCTL>



  4. リスナを停止してみたい。[コンピュータの管理]-[サービスとアプリケーション]-[サービス]で、リスナが開始していることを確認する
  

  5. ここでリスナーを停止....えっと、停止の時ってどうするんだっけ。ヘルプは「?」だったっけな?

LSNRCTL> ? NL-00853: コマンド"?"が未定義です。"help"を実行してみてください。 LSNRCTL>



  6. 「?」じゃなくて、「help」か。 helpを表示してみよう

LSNRCTL> help 次の操作を使用できます。 アスタリスク(*)は修飾子または拡張されたコマンドを示します: start stop status services version reload save_config trace change_password quit exit set* show* LSNRCTL>



  7. 停止は「stop」か、早速停止してみよう (リスナ名はご自身の環境に従い読み替えてください)

LSNRCTL> stop diclsnr (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=717a10)(PORT=1521)))に接続中 コマンドは正常に終了しました。 LSNRCTL>



  8. ここで、[コンピュータの管理]-[サービスとアプリケーション]-[サービス]で、リスナが停止していることを確認する

  

  9. 開始状態に戻してみる (リスナ名はご自身の環境に従い読み替えてください)

LSNRCTL> start diclsnr tnslsnrを起動しています。お待ちください... TNSLSNR for 32-bit Windows: Version 11.2.0.1.0 - Production システム・パラメータ・ファイルはC:\oracle\ora11gr2\network\admin\listener.oraです。 ログ・メッセージをc:\oracle\diag\tnslsnr\717a10\diclsnr\alert\log.xmlに書き込みました。 リスニングしています: (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=717a10)(PORT=1521))) リスニングしています: (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(PIPENAME=\\.\pipe\EXTPROC1521ipc))) (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=717a10)(PORT=1521)))に接続中 リスナーのステータス ------------------------ 別名 diclsnr バージョン TNSLSNR for 32-bit Windows: Version 11.2.0.1.0 - Production 開始日 05-5月 -2011 01:46:27 稼働時間 0 日 0 時間 0 分 3 秒 トレース・レベル off セキュリティ ON: Local OS Authentication SNMP OFF パラメータ・ファイル C:\oracle\ora11gr2\network\admin\listener.ora ログ・ファイル c:\oracle\diag\tnslsnr\717a10\diclsnr\alert\log.xml リスニング・エンドポイントのサマリー... (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=717a10)(PORT=1521))) (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(PIPENAME=\\.\pipe\EXTPROC1521ipc))) リスナーはサービスをサポートしていません。 コマンドは正常に終了しました。 LSNRCTL>



  10. [コンピュータの管理]-[サービスとアプリケーション]-[サービス]で、リスナが開始していることを確認する

  



■まとめ
  □ リスナーコントロールの起動
     lsnrctl

  □ リスナーの状態の確認
     status

  □ リスナーの起動
     start [リスナー名]

  □ リスナーの停止
     stop [リスナー名]


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