【Oracle実験室】No.0010「Dosコマンドを使用したOracleサービスの起動と停止」

No.0010(DBA)
Dosコマンドを使用したOracleサービスの起動と停止

■環境

　　□OS：　Windows XP Professional SP3
　　□Oracle：　Oracle Database 11g R2 (Standard)
　　□OSログインユーザ：　ORA_DBAグループ

■経緯

　　Windows環境ではOracleサービスは自動起動するのが普通のため、起動停止を手動で行うことは殆ど無い。
　　しかしWindowsが自動で起動/停止しているサービスのコマンドの実際を知っておく価値はあるので見てみたい。
　　今回取り上げるOracle関連のサービスは3つ。Oracle本体とリスナ、そしてOEMである。起動の順番としては、
　　　　①Oracleサービス　(net start OracleService[SID])
　　　　②リスナー　(net start OracleOraDb11g_home1TNSListener[リスナ名])
　　　　③OEM(OracleEnterpriseManager)　(net start OracleDBConsole[sid])
　　　　※①の前に、[コンピュータの管理]-[サービス]の画面から、GUIで一旦3つともサービスを停止する。停止しないと起動の実験ができない。
　　　　※停止の順番は上記の逆順となる。

■実験

　　1.　[コンピュータの管理]-[サービスとアプリケーション]-[サービス]で、サービスが停止していることを確認する
　　

　　2.　コマンドプロンプトを起動する


Microsoft Windows XP [Version 5.1.2600]
(C) Copyright 1985-2001 Microsoft Corp.

c:\>

　　3.　Oracleサービスを起動する(ご自分の環境のSIDで読み替えてください)


c:\>net start OracleServiceORADIC
OracleServiceORADIC サービスを開始します............
OracleServiceORADIC サービスは正常に開始されました。

　　4.　リスナーを起動する(ご自分の環境のリスナ名で読み替えてください)


c:\>net start OracleOraDb11g_home1TNSListenerDICLSNR

OracleOraDb11g_home1TNSListenerDICLSNR サービスは正常に開始されました。

　　5.　OEMを起動する(ご自分の環境のSIDで読み替えてください)


c:\>net start OracleDBConsoleoradic
OracleDBConsoleoradic サービスを開始します................
OracleDBConsoleoradic サービスは正常に開始されました。

　　6.　[コンピュータの管理]-[サービスとアプリケーション]-[サービス]で、サービスが開始していることを確認する
　　

　　7.　続けて停止のコマンドをテストする。まずOEMを停止する(ご自分の環境のSIDで読み替えてください)


c:\>net stop OracleDBConsoleoradic
OracleDBConsoleoradic サービスを停止中です.........
OracleDBConsoleoradic サービスは正常に停止されました。

　　8.　リスナーを停止する(ご自分の環境のリスナ名で読み替えてください)


c:\>net stop OracleOraDb11g_home1TNSListenerDICLSNR
OracleOraDb11g_home1TNSListenerDICLSNR サービスを停止中です.
OracleOraDb11g_home1TNSListenerDICLSNR サービスは正常に停止されました。

　　9.　Oracleサービスを停止する(ご自分の環境のSIDで読み替えてください)


c:\>net stop OracleServiceORADIC
OracleServiceORADIC サービスを停止中です.......
OracleServiceORADIC サービスは正常に停止されました。

　　10.　[コンピュータの管理]-[サービスとアプリケーション]-[サービス]で、サービスが停止していることを確認する
　　

　　※.　現時点では、Oracleは停止している状態です。手動から自動に切り替えて再起動するなど、実験の後始末をお忘れなく。

■まとめ

　　□　サービスの起動
　　　　　net start [サービス名]

　　□　サービスの停止
　　　　　net stop [サービス名]

　　□　サービスの起動順
　　　　　①Oracle本体
　　　　　②リスナ
　　　　　③OEM(OracleDBConsol)
　　　　　※停止はこの逆

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