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アラフォーからの英語学習 (スクリーンプレイ『Apollo13』編)

《大好きな映画》

    2つ目の映画の聴き取りに選んだのは「Apollo13」です。
    
DVD(左) と 全セリフ対訳(右)

    前回の「PayItForward」は、たまたま見かけた映画をすぐに採用しましたが、今回は古くからよく知っていて、 何度も見ている映画です。 多少の専門用語は覚悟していましたが、ストーリーのほぼ全容を把握しているので 乗り越えることができるだろうと見くびっていました。


《冒頭から聴き取れない....》

    しかし現実は違いました。 この映画の冒頭は、アポロ11号の月着陸の中継番組からスタートします。  第一声はテレビのアナウンスで、簡単に聞き取れるものではありません。 続いて、 この中継を友達仲間同士でラベル家で鑑賞するパーティーのシーンです。 ザワザワしていて、よく聞き取れません。 さらに、 酔っぱらいの口調なので、なおさら聴き取れません。 これは初っ端からハードルが高いと思いました。 その後も、 NASAのロケット組立建屋の大空間などのエコーが強い場面や、まだ打ち上がっていないうちから訓練で無線を使用するなど、 聞き取りづらいシーンが多く続きます。 しかも、気心の知れた人たち同士のラフな会話が多く、ボソボソした喋りもあり、 打ち上げのシーンに辿り着く前から気が萎えてしまいました。
    ここにきて初めて、「PayItForward」がいかに聴き易い素材だったかを思い知りました。  テーマ的にも、多くの人に聴き取れるように配慮されていたのかもしれません。
    このアルクのテキストの前書きには、「使われている単語の○○%以上が中学英語の単語」  という観点から、この映画のリスニング難易度を初中程度と位置づけていますが、リスニングの難易度が単語の難易度で測ることなどできないことは 私にもすぐ解かります。 この尺度は 「読み物」 としてのApollo13の難易度であって、リスニング教材としての難易度ではありません。  ですから、「この程度のものが聴き取れないなんて...」 などと落胆する必要はありません。


《「スクリーンプレイ」と「アルク」の違い》

    前回の「PayItForward」は、スクリーンプレイ社(現・株式会社フォーイン)の発行するテキストを使いました。「Apollo13」は、 スクリーンプレイ社からは出ていないので、やむを得ずアルクの「映画で覚える英会話」シリーズを使用しました。 スクリーンプレイとアルクの違いに慣れるまで 少し苦労しました。

      (違い@) 見開きの構成が違う
    圧倒的にスクリーンプレイのほうが見易いです。 インデントや行間のあけ方が工夫されていて、誰のセリフがどこまで続いているかが 一目瞭然です。 これに対してアルクの方は、一見雑然としています。 すぐに慣れましたが、スクリーンプレイから入った人には抵抗があるかもしれません。

      (違いA) 正確さと網羅率
    これはアルクに軍配です。 複数の人で声ががかぶっているシーンなども、ほぼ完璧に記載されています。 誤植も ほとんど確認されませんでした。 しかし私にとっては完璧すぎて、とても聴き取れないであろうはずのセリフまで記載されており、 「このセリフ、一体どこだ?」と聴きながら探し回ることもありました。


《打ち上げシーン以降、気持ちを一新》

    打ち上げシーンの緊張感からか、次第にモチベーションが上がってきました。 ここで大変だったのが、 EECOM、CAPCOM、RETRO、GUIDO、FIDO、TELMU、INCO、FAO、GNC、SIM、LEMなどの専門略語です。 日本語で「航法担当」と字幕に出れば受け流すことができますが、 FIDOと言われてこれが航法担当と訳されても、次にFIDOが出てきた時に容易に航法担当とイメージする事はなかなかきるものではありません。 また、 GNCやFAOは「ジーエヌスィー」や「エッフエィオー」と、アルファベット読みで発音するのに対し、INCOやEECOMは「インコーゥ」や「イィッカー(ム)」というように 発音される。 こうした違いや、聞き慣れない言葉が理解の障壁になりました。
   (参考:http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/APOLLO_13.htm)

    しかしこのへんからは、無線でもみんなほとんど叫んでいるし、緊急事態なのではっきりと喋ります。 次第に聴き取りやすくなり (慣れただけかもしれませんが)、最後まで頑張り通すことができました。 しかし前回のように、DVDの視聴とを繰り返すことはなく、 聴き取りのみで一旦終わりにしました。 私が特有に持つ問題が浮き彫りになってきたからです。



スクリーンプレイ『Pay it foward』編                  教材迷走編

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