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「睡眠コンサート」のバカらしさ

「睡眠コンサート」というのがある。
最近ニュースになって初めて知ったのだが、
「クラッシックのコンサートってどうしても眠くなっちゃうから...」
という客に対するインタビューの回答を聞いて、「こいつらは正真正銘のアホだ」と思った。日本の文化レベルもここまでオチたか....と悲しくなった。

誰がクラッシックのコンサートで寝ちゃいけないと言った?寝たきゃ寝ればいい。眠くなるのは演奏家の問題であり、客のせいではない。演奏家が「寝てほしくない」と思っているのに客が欠伸をするのは、演奏が下手だというサインであり、演奏家が「寝てチョーダイ」と思って演奏しているときに眠くなるのは、演奏家の腕が素晴らしいからであろう。

クラッシックの演奏がどれも素晴らしいものであるはずだという日本人の妄想は、いかにも馬鹿馬鹿しい。
楽団や指揮者を変えて、同じ曲のCDを2〜3枚聞き比べるといい。まったく違うことに気づくだろう。
演奏には上手/下手があり、マイクの位置やレコード会社、録音された時代によってもかなり違う。
この違いに気づくとクラッシック音楽に対する先入観はいともた易く瓦解する。

私が幼い頃、家にはいろんなジャンルのLPレードがあったが、私はクラッシックのLPをわざわざ選んで聴いていた。単純に気に入ったからだ。でも、クラッシック音楽が好きだからといって、クラッシック音楽が最も優れた音楽だとは思っていない。優雅だとも、難しいとも思っていない。たまたま自分にマッチしているだけである。
逆に、ロックは難しいと思っている。ジャズなどにいたっては聞いてもまったく良さがわからない。
「睡眠コンサート」で寝こいている連中も同じだ。肌に合わない音楽はわざわざ聞く必要がない。眠くなることがイヤなら、わざわざ金を払ってまでコンサートに行かないでもよろしい。

クラッシックが苦手な連中が、わざわざ大枚はたいて「睡眠コンサート」だなんて、われわれクラッシックファンを
おちょくってるとしか思えない。そんなコンサートを企画する連中も連中だ。
客集めのための苦肉の策だろうが、こんなことをしなければ客が集まらないということは、キミたちの演奏がショボいということであり、とっとと夢をあきらめて転職するか、顔が変わるほど真剣に音楽に取り組んで、本当に音楽がわかる人たちに認められることだ。

クラッシックを聞いて寝たければ、家でゆっくりやればいい。
お勧めは↓
■交響曲第5番第4楽章(マーラー)
■ゴールドベルク変奏曲のアリア(J.S.バッハ)
■子守唄(ショパン)

※ショパンの子守唄は、大人も眠らせてしまう力がある。
が、中川京子のようなテンポや打鍵力ではとても眠れたものではない。
なるべくゆっくり目で優しい演奏を(こことか)。

スローな目覚めには↓
■舟歌(ショパン)
■8つのトランペットと管弦楽のためのソナタ(ビーバー)


いずれも、この順番で聞くことをおすすめしたい。

2010/11/23

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