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読書記録 2010年7月

直近の読了順に掲載してます


No:20100731
 齋藤 孝 『なぜ日本人は学ばなくなったのか』 (講談社現代新書 1943)
 総合評価: ★★★★☆
 約10年前、学習塾の講師をしていた頃、入塾してくる生徒の質が急速に悪くなりつつあることが問題になっていた。そのころ「ゆとり教育」なるものがスタートしているが、その教育を受けた子供たちが今、社会のコアな世代になりつつある。齋藤先生が憂いたことがどのような形で現れるか観察したい。巻末の力強いメッセージは必読。
 読了日: 2010年07月31日

No:20100728
 鏑矢 光和 『ドキュメント日蓮 竜の口法難の一日』
 総合評価: ★★★★☆
 良寛や平左衛門尉頼綱らの実態を知ることができる。権力者は自らの嫉妬心の解消と保身のためなら、どんな恥さらしもな行動も平気でとる。嫉妬は妄想に転じ、自らの嫉妬を認めたくない場合は怒りへと変容する。 彼がたまたま何がしかの権力を持っていようものなら、その嫉妬も妄想も怒りも手がつけられない状態となる。 その姿を日蓮が「あらをもしろや平左衛門尉がものにくるうを見よ」と笑い飛ばすシーンは痛快。
 読了日: 2010年07月28日

No:20100727
 和田 秀樹 『大人のためのハイスピード勉強法』
 総合評価: ★★★★☆
 具体的な方法論からメンタル面まで幅広いアドバイス。 これで続々と結果が出るかどうかはやや疑問だが、間違えてはいないと思う。「スキーマ」や「メタ認知力」といった概念は新しかった。間違った生活リズムを断ち切るのは、小さな決断を積み重ねることであるという論に納得。「テレビは52分に消す」といったかなり具体的なアドバイスも。
 読了日: 2010年07月27日

No:20100726
 馬場 史郎 『SEを極める50の鉄則』 ■■
 総合評価: ★★★☆☆
 SEとして大切な事がよく書かれている。よく言われる「人的素質」が強調されているほか、営業さんとの上手な付き合い方にも触れている。ごくごく当たり前のことをまとめた本だが、これがなかなか実行できない場合が多い。 そもそも、この本を手にしようとする気が起きる人ならば、ここに書かれていることは一通りわきまえているのでないかとも感じた。
 読了日: 2010年07月26日

No:20100724
 山井 教雄 『まんが パレスチナ問題』 (講談社現代新書)
 総合評価: ★★★★☆
 歴史的背景から、20世紀の複雑な事の成り行きまでわりとわかり易く書かれていた。宗教・人間のエゴ・戦争と平和・石油をめぐる経済など、人類の抱える問題が凝縮された中東を知ることは重要だと思う。ちょっとビミョーな絵も、かえって良かったかも。最後に衝撃の事実が.....。中学生ぐらいから読める本。よくまとまっている。
 読了日: 2010年07月24日

No:20100723
 苫米地 英人 『脳と心の洗い方』
 総合評価: ★★★☆☆
 苫米地さんの本は多く読んだけれども、この本は今さらという感じ。 想像力と感性が大切。 苫米地さんの目を見れば、人生に対する興味が人生を開くことは理解できる。
 読了日: 2010年07月23日

No:20100722
 和田 秀樹 『「悩みグセ」をやめる9つの習慣』
 総合評価: ★★★★★
 和田秀樹先生の本は『パーソナリティ障害』に続く二冊目の読破。 ポジティブなアイディアに溢れている。少なくとも僕にはあっていて、でも、わかりきったことの羅列でははなかった。近くにおいておきたい一冊。 「悩む」とまでいかなくても、なんとなく悶々とした日々を過ごしている方は必読。
 読了日: 2010年07月22日

No:20100721
 武井 一喜 『NLPでリーダー脳力をグングン高める法』
 総合評価: ★★☆☆☆
 組織と個人のメンタルな部分を構造的にカバーしたようにみえるが、私にとっては新しいアイディアは見当たらなかった。書いてあることの大方には賛同できても、具体的な行動に結びつかせる「何か」が足りないように感じた。しかし、「記憶のスイッチ」など、読者の感性に具体的な経験をさせる努力は多く、非常に局所的ではあるが、面白い部分もあった。
 読了日: 2010年07月21日

No:20100720
 苫米地英人 『年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方』
 総合評価: ★★★★☆
 30分で読める。こういう本をたまに読んで、世界を大局的に捉える癖をつけて置かなければと思う。
 読了日: 2010年07月20日

No:20100717
 植芝 吉祥丸,植芝 守央 『改訂 合気道独習教本』
 総合評価: ★★☆☆☆
 頑張って書いた跡があるが、よくわからなかった。 合気道やっぱりDVDとかで学んだほうが良いのかも。
 読了日: 2010年07月17日

No:20100716
 八幡 紕芦史 『戦略的プレゼンテーションの技術』
 総合評価: ★★★★★
 読みやすくて解りやすい。さすがプレゼンのプロ。1見開き1テーマで、実際のプレゼンのシーンが眼に浮かぶような具体的な例、NG発言、簡単だが最低限の意味を効率よく伝える図など、"プレゼン"というシーンに限らず、人とのコミュニケーションに必要な作法を学ぶことができる。
 読了日: 2010年07月16日

No:20100715
 築山 節 『脳と気持ちの整理術』 (生活人新書)
 総合評価: ★★★★☆
 アイディアは捻り出そうとしても出てこない。でも努力ナシには出てこない。アイディアを育てるには努力が必要で、それをオモテに出させるには契機や儀式が必要だ。 皮肉にも、自分の業務中の突飛な行動を説明づける本となった。みんな、どうしてあんなに真面目にやってられるんだろう......。
 読了日: 2010年07月15日

No:20100714
 梅田 弘之 『Oracleプログラミング教習所』 (dot NET SELECTION)
 総合評価: ★★★☆☆
 VBでOracle接続するアプリを開発する人向けだが、スキーマや権限、Oracleへのリモート接続など、Oracleの基礎が学べる。 しかし今となっては古かった。 9iの時代の本。
 読了日: 2010年07月14日

No:20100713
 ポール マッケンナ 『45分で強い自分になろう』 (自信獲得プログラミングCDつき)
 総合評価: ★★★★☆
 この手の本は、書いてあることが似たりよったりだけれども、読むたびに忘れていたことを思い出せるので、たまに読むと良い。少なくとも自分にとっては。付属のCDは催眠術みたいだ。電車の中で聴こうと思ったが、それは良くないらしい。動きを止められるのは、あとは寝るときだけ。実践できないのが悲しい。休日に聴こう......。
 読了日: 2010年07月13日

No:20100712
 松岡 修造 『本気になればすべてが変わる』
 総合評価: ★★★★☆
 教育者として尊敬してましたが、こんなに読みやすい文を書く人だなんて知りませんでした。ただ熱いだけじゃない、物事を冷静に見つめ、前向きに進む人なのだと知りました。努力の人は、自分と向かい合う努力を怠っていなかった―。ますます尊敬します。
 読了日: 2010年07月12日

No:20100710
 P・F・ドラッカー 『仕事の哲学 (ドラッカー名言集)』
 総合評価: ★★★★☆
 ドラッガーの名言集2冊目の読破。原典は自分は重すぎる。名言集だとやはり言葉の深みや重みが失われてしまっているのが私にも判る。しかしいくつかの言葉を留めた。「絶対にしてはならないことがある。もう一度調べようとの声に負けることである。」は、思わず電車の中で爆笑。会議の中で何度「もう一度確認します」を連発していることか。時間の短縮や効率化を徹底するあまり、そのための管理資料が冗長となり、結局ムダが多くなり、ブロジェクトが破綻する。日本人はいつになったら真の効率化を達成することができるのか....
 読了日: 2010年07月10日

No:20100709
 丸岡 正人 『アフィリエイトの神様が教える儲けの鉄則50』
 総合評価: ★★★☆☆
 なかなか実践に移せない。 まさにこの本にあるとおり、ホームページを完成した時点で力尽きたタイプ。それが私(悲)。 また頑張ろっと.....。
 読了日: 2010年07月09日

No:20100708
 笠原 禎一 『英会話高速メソッド』 (CD2枚つき)
 総合評価: ★★★★☆
 「聞くだけで」は「努力無しで」と捉える人が多いので、このタイトルはNGだと思う。しかし他の英会話本と比べて勉強しやすいのは間違いない。音声さえあれば本書無しで学習できる。音声の会話スピードは多少ゆっくり目だが、この程度のレベルの 会話内容で速いも遅いもない。日本人とフレンドリーな外国人との会話ならこのレベルで十分。同じ内容の音声が何度も流れるが、変化があるため冗長な感じは受けなかった。状況パターンがもっと豊富にあると更に良かった。
 読了日: 2010年07月08日

No:20100707
 岡田 尊司 『パーソナリティ障害』 (PHP新書)
 総合評価: ★★★★★
 パーソナリティ障害は極端な自己防衛の結果であるという著者の論に妙に納得できた。「自分の周囲におかしい人が増えている」ことを確認するために、自分を例外に置いて読もうとする人にはこの本は勧められない。社会で生きる人間である以上、個々の性格に偏りが発生することは避けられない。むしろその多様性を歓迎し、お互いの「場所」を認め合いながら社会が前進していくことを望みたい。
 読了日: 2010年07月07日

No:20100706
 竹田 青嗣 『哲学ってなんだ』 (岩波ジュニア新書)
 総合評価: ★★★★☆
 再読。若者の理解者としての竹田青嗣先生の姿が伺える。若者が何かに「はまる」現象や、「しらけ」を示すことの内実を論理的に明かすことで、「なぜ」そうなるのか、そうなった先には何があるのかを解り易く説く。でもやはり高校生には難しいかな.....。
 読了日: 2010年07月06日

No:20100705
 澤田 淳 『新リーダーへ!「これがあなたの仕事です」』
 総合評価: ★★★★☆
 若いリーダー(主任の一歩手前?)向けに書かれた本だが、仕事の基本全般を総浚いできる。見開き1テーマで、右側のページの約半分はチャートである。大変見やすく、効率的に消化できる。責任職に就いた人は手元に置いておきたい一冊。
 読了日: 2010年07月05日

No:20100704
 佐藤 優 『インテリジェンス人生相談 [個人編]』
 総合評価: ★★★★☆
 佐藤優のアタマの良さは半端ないのに、言っていることは極めて真っ当。コモンセンスの持ち主であることが再確認できる。普通に考えれば当たり前のことを当たり前にこなすことが困難になってしまった今の日本の若者に、敢えてそれを真正面から実践するようにアドバイス。近所や自分の先輩に、こんな元気でアタマのキレる人がいればなぁ....と思う。
 読了日: 2010年07月04日

No:20100702
 福岡 伸一 『生物と無生物のあいだ』 (講談社現代新書)
 総合評価: ★★★★★
 理系の学者にしては、話の展開の仕方や表現が少々冗長なようにも感じられるが、次第に気にならなくなった。むしろ分子生物学を築いてきた研究者の駆け引きや哀愁がよく伝わってくる。生物における「部品」の交換不可能性や流動性にここまで迫った本は初めてだった。生物の書籍でシュレディンガーの名前を見るという意外な経験も。各章からあとがきにいたるまで、生命の神秘と尊さを教えてくれる。 良書。
 読了日: 2010年07月02日

No:20100701
 日経ソフトウエア 『ゼロから学ぶソフトウエア開発完全入門』
 総合評価: ★☆☆☆☆
 広ーく浅ーい入門書。フツーの入門書。なーんの面白味も工夫もない入門書。
 読了日: 2010年07月01日



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